合言葉は「気楽に適当に」グニラさんに学ぶ花のある暮らし – 実践編
グニラさんに教えてもらった自由に飾るをいざ実践!
前回の記事では「北欧に学ぶくらすかたち」の取材でお世話になっているスウェーデン出身のグニラさんから、気軽に草花を飾るために必要なことを学びました。
いざ実践。
いつも「私にはまだ早い」と遠目にみていた花屋ですが、グニラさんからの「気楽にね」という魔法の言葉を胸に、さっそくいつもの買い物ついでにホームセンターの花売り場コーナーに立ち寄ってみました。
今日の気分と感覚に身を任せて、好きな花を好きなだけ選んでみます。
ミニチュアローズ カーネーション トルコキキョウ ガーベラ ライスフラワー リューココリーネ ナツシロギク ブリバグリーン ポリシャス ユーカリ |
初夏らしい青々としたグリーンに惹かれ「ブリバグリーン」や「ポリシャス」も、フレッシュなカラーの花たちと合わせて購入しました。
お花を抱えて自宅に向かうことがとっても新鮮でワクワクしますね。
花瓶選び…夏らしいガラスの花瓶をチョイス
自宅に着きさっそく実践、まずは花瓶選びです。
今回チョイスした花器たちは
①Holmegaard(ホルムガード) フローラベース 24cm ミディアム スモーク ②SKRUF(スクルーフ) PONNY ベース クリア ③SKRUF(スクルーフ) TOKYO ベース クリア ④marimekkko(マリメッコ) フラワーベース クリア ⑤Holmegaard(ホルムガード) フローラベース 12cm ミディアム クリア ⑥Holmegaard(ホルムガード) フローラベース 12cm ショート スモーク ⑦Holmegaard(ホルムガード) フローラベース 12cm ロング ブルー |
先日グニラさんから学んだことを参考に、今回はくらすかたちでも取り扱っている大小さまざまな夏らしいガラスの花瓶を揃えました。
いざ花瓶に生けてみる…茎のカットにワンポイント
バケツや洗面器などを用意して、茎を水の中で切りましょう。
茎が太いものは切り口をカッターやハサミで十字に切ると、水上げが格段に良くなります。
買ってきた花を少しでも長くもたせるために大切なことはよく水を吸い上げること。
ほんの少しの工夫で花が長持ちしますので、ぜひ実践してみてください。
「この花器にはこの花が合うかも。」とフィーリングを大切にどんどん生けていきます。
暮らしの道具でちょっとしたアレンジをプラス…
グニラさんのお宅の個性あふれる花の飾り方に憧れて、私は自宅でいつも小物入れとして使っているカゴに花瓶ごと入れてみることにしました。
かご×花の組み合わせがなんとも春らしくてワクワクしますね。
さて、どこに飾ろうか…?
買ってきた花を7つの花瓶にそれぞれ生けました。
植物のいきいきとした表情を感じながら、自由に生けられたのではないでしょうか?
目標の ”形式にとらわれず自由に飾る” 我ながら上出来です。
それぞれの花器を、普段よく目に留まる場所を考えながら飾っていきます。
生活空間のいたる場所に花があるだけで、見慣れた自宅の雰囲気がいっきに明るくなり気分も自然と上がります。
ハードルが高いなと感じていた水替えも気持ちよくできそうな気がしてきました。
ちょっと傷んできたらひとつにまとめてまた新たな組み合わせが生まれることも、いまからとても楽しみです。
実践してみた…ポイントおさらい
・日常の買い物ついでに花を買ってみる 花屋はハードルが…という方はスーパーやホームセンターから始めてみてください。 |
・飾り方に特にルールは無いので自由に! 茎を切る際に水上げだけ意識すると花が長持ちします。 |
・花瓶は多めに用意する 花瓶との組み合わせに悩まないように多めに用意しておくと安心。 お気に入りの花瓶を数個、あとは空き瓶などを利用するのもおすすめです。 |
・日常の買い物ついでに花を買ってみる 花屋はハードルが…という方はスーパーやホームセンターから始めてみてください。 |
・飾り方に特にルールは無いので自由に! 茎を切る際に水上げだけ意識すると花が長持ちします。 |
・花瓶は多めに用意する 花瓶との組み合わせに悩まないように多めに用意しておくと安心。 お気に入りの花瓶を数個、あとは空き瓶などを利用するのもおすすめです。 |
花と暮らすことに必要なのは、肩肘を張ったルールや形式ではなく、
「花を楽しみたい」という気持ちと「自由に気楽に飾る」
この2つだけ持っていれば、いまからでも簡単に始めることができるのだなと感じました。
私のように花を飾ってみたいけど…という方も
まずはぜひスーパーの花や野草から気軽に草花がある暮らしを始めてみませんか?
合言葉は「気楽に適当に」グニラさんに学ぶ花のある暮らし
新緑が芽吹くこの季節。
散歩が気持ちいい気温になってきたのでいつもの公園にちょっと足を伸ばしてみると、あんなに満開だった桜の木には青々とした緑の葉を沢山芽吹かせ、愛らしい野花もたくさん咲いていました。
植物の活力に初夏を感じ沸き立つお花欲。
「暮らしの中に花がある生活って、きっととっても気持ちがいいのだろうな」と思いながらもどんな花瓶に何をいけるのか?水換えって大変そう、、、と
美しい花を楽しむことと怠惰なわたしの間にはそんなせめぎ合いがあるのです。
今年こそは花を飾ってみたいと思い立ち、はじめの一歩として
「北欧に学ぶ暮らすかたち」の取材でお世話になっている、グニラさんに花と楽しく暮らす秘訣をお伺いすることにしました。
花選びや組み合わせのコツ
グニラさんのお宅に何度かお邪魔させていただいていて、気になっていたのが食卓、出窓、玄関、キッチンなど様々な場所に自由に飾られた花たち。
くらすかたち編集部
とってもセンスよく飾られていますが、花を組み合わせるコツなどあるのでしょうか?
グニラさん
生活空間に花があると優しい気持ちになれる、気持ちを上げてくれるからこそ常に暮らしの一部として取り入れていたいの。
だからこそ良い意味での「適当さ」を大事にしていて、花を生けるのも、ちゃんとしなきゃと頑張りすぎると疲れてしまうし
続かなくなってしまうから、その日その時の気分に任せて楽しく、とにかく自由にいけてみるの。
お花は食品スーパーで、ときにはお散歩で摘んだ野花も…?
くらすかたち編集部
グニラさんはお花はどこで購入されていますか?わたし花屋さんってちょっと緊張しちゃって…
グニラさん
花屋さんにも行くけど近所のスーパーの花コーナーで食品の買い出しついでに買ったり、ときには買った花とミミ(愛犬)の散歩の途中で摘んできた野の花も合わせちゃうし、庭のハーブだってお料理に使った残りを一緒に生けちゃったりもする。
ルールなんてないのよ。
雑草だって、わたしにとっては雑な草ではなくて、可愛い野の花よ。
くらすかたち編集部
スーパーの花コーナーっていつも素通りしてしまっていました。
グニラさんの花瓶の中はそれぞれに個性があって、素朴な花との合わせにとても惹かれます。
この野花との組み合わせが、よりグニラさんらしさを感じる要素のひとつなんですね。
グニラさん
だからわたし、綺麗だと思うし反対ではないんだけど、生け花とか形が決まってるものは少し苦手なの。
決まりには習いたくなくて自由に生けたいの。
毎日飾っていたいものだから、高い材料費や月謝を払ってはちょっと違うかなって。
(以前の取材の写真を見て)たとえばこの菊なんか、日本だと仏壇に飾る花でしょう?
でも花は仏壇用に咲いている花ではないし、みんながダメだと思っても私だけが好きな花がある。
私にとっては一つのきれいな菊の花だから他の花と合わせて飾っているの。
くらすかたち編集部
仏花を飾る発想は目からウロコで、菊の花を見る目がかわりました。
確かに、仏花として飾っているのは日本の文化で、海外では日常に飾る花として認知されていることが多いみたいですね。
毎日飾るものだからこそ、形式にとらわれず、暮らしに負担にならない程度が大事なんですね。
花瓶は多めに用意しておくと花選びがより楽しく
花瓶のチョイスにこだわりなどありますか?
グニラさん
茎の長さや花の形によって選んべるように複数花瓶があるわ。
くらすかたち編集部
グニラさんのお家には、ざっと見渡してもいたるところに様々な形や大きさの花瓶が飾られていて、花瓶をいくつか持つことで、花選びのハードルもぐっと下がるのかもしれません。
この花瓶に何をいけよう?と考えるより好きな花買って後で花瓶決めよう!のほうがより好きな花をチョイスできそうですね。
花瓶の下に引いているクロスと花瓶の色合わせがとてもかわいらしく、花はナチュラルなチョイスですがどこか北欧の雰囲気を感じるスタイリングが印象的でした。
大切なことはたったひとつ…自由に花を楽しむこと
今回の取材を通してグニラさんのお花の楽しみ方を学び感じたことは、「飾りたい花をとにかく自由に飾ればいい」ということでした。
私自身が暮らしに花を取り入れることのハードルをあげていたんだなと新たな気づきとなり、優しい気持ちで花を眺めたくなりました。
そうと決まったら、いまから花屋に寄って好きな花を買って飾ってみるぞ!
次回、後編の記事はくらすかたち編集部でグニラさんから学んだ「気軽に草花を飾ってみる」を実践してみます。
スウェーデン流にお庭でFIKAをしてみましょう! ‐ 実践編
くらすかたちでいつもお世話になっているスウェーデン出身のグニラさんから、これまでFIKAにお招きいただく中で色々なお話を聞かせていただいてきました。
せっかくなら、グニラさんから学んできたことを自分たちでも実践していこう!ということで、今回はくらすかたちスタッフの自宅の庭で、「お庭FIKA」を実践してみることに!
くもりがちですが、時々日差しも感じられそうなお天気です。
せっかくのお庭FIKAですから、ちょっとお花も用意してみようかと。
よく行くホームセンターのお花屋さんで少しだけお買い物。
けしておしゃれなお店というわけではないですが、ちょっと変わった種類の草花も置いてあったりして楽しいんです。
お値段も手頃でお財布にも優しくて。
たくさんじゃなくても、豪華じゃなくても、ちょっと草花があるだけできっと気分も違うはず。
庭に出したテーブルにテーブルクロスを広げて、買ってきた草花を飾ってみます。
ラプアンカンクリのテーブルクロスは本来はリネンブランケットとして販売しているものですが、私は生地の風合いと清潔感のある色合いが気に入って、テーブルクロスとして使ってみることにしました。
色違いの小さめのひまわりは茎を短めにカットして小さめの花器に。
ブッシュ系のわさわさした葉もの(ブプレウルム)は大きめの花器にゆったりと。
とてもグリーンな我が家の庭に、テーブルクロスのイエローのラインと、ひまわりの黄色が呼応するように映えて目が喜びます。
冷蔵庫で冷やしておいたガーデンサラダをテーブルに出しましょう。
甘いものの前に、まずは軽い食事でお腹を満たしましょう!
グニラさんのお宅のテラスでのホットドッグバーベキューの時に、ご主人のよっちゃんがご用意してくださった色鮮やかなガーデンサラダからインスピレーションを受けました。
作り方もシンプルだったので、私も私なりにトライしてみたくて。
なるべく色鮮やかな食材をたくさん入れた、楽しいサラダがいいな。
ドレッシングも塩・胡椒・酢・米油で手作りしてみました。
美味しく仕上がっていますように!
「自由に楽しく!」という精神のもと、今日使いたい気分の食器を使います。
グニラさんから学んだ「とにかく自由に楽しく!」という精神のもと、今日使いたい気分の食器を使いましょう。
テーブルの上が明るく華やかになるような色や絵柄のものを、今日は使いたい気分かも。
アメリカ土産のサーモンのディップとアーティチョークのディップも出してみます。
アーティチョークは食材としては日本ではまだ珍しく、スーパーなどでもなかなか手に入らないので、こうしてディップとして味を楽しめるのはありがたいです。
近所のパン屋さんで焼きたてパンを買ってきたので、スライスして塗って食べようと思います。
シンプルだけれど、とても贅沢。
お日様を浴びた透明ポットの凛とした佇まいにうっとり
透明のポットに当たる光は、そこからできる影も含めて、綺麗でうっとりしてしまいます。
温かいものを入れた時に付く水滴も、ポットにまた違う表情を与えてくれます。
さあて、食べましょ食べましょ!いただきまーす!
食事のあとは、ちょっと甘いものとコーヒーで、FIKAタイム!
食事のあとは、コーヒーを淹れたFIKAタイムです。
マグカップの蓋にも、ちょっとした小皿代わりにもなるコースターは、素朴なタッチの草花の絵柄がお気に入り。
ムーミンシリーズの木製のポットウォッチャーを、グニラさんのお宅にあったグラスマーカーを頭に思い浮かべながら、それぞれのカップのアクセントのように付けてみました。
あ、私にはミイが来た、私はスナフキンだ、と、それだけで思いのほかテンションが上がります。
午後になり、雲間から時おり太陽が少し斜めから差してきます。
テーブルの上の草花に差す日差しが美しい影を生み、全てをキラキラと美しく見せてくれます。
いつも顔を合わせているメンバーなのに、いつもしないような話で盛り上がっちゃったり、お外でFIKAするってだけで、幸福度も解放感も高くなっちゃって不思議です。
あっという間のFIKAタイム。
とっても楽しい時間でした。
関連の読みもの
グニラさんとのFIKAの時間「番外編!テラスでスウェーデン流ホットドッグバーベキュー!」
グニラさんとのFIKAの時間「GOD JUL! スウェーデンのクリスマスの迎え方」
グニラさんとのFIKAの時間「モノについて教わる、秋のFIKA」
グニラさんとのFIKAの時間「ミッドサマー(夏至祭)を楽しみましょう!」
グニラさんとのFIKAの時間「スウェーデンのイースターを祝う」
グニラさんとのFIKAの時間「番外編!テラスでスウェーデン流ホットドッグバーベキュー!」
FIKA(フィーカ)とは、日本でいう10時や3時の「おやつの時間」のような、スウェーデンの伝統的な習慣です。
仕事中のコーヒーブレイクとして同僚とおしゃべりしたり、休みの日に外でちょっとお茶しよう、なんていうのもスウェーデンのFIKA文化なのだそうです。
グニラさんとのFIKAのおともは、手作りの美味しいお菓子。
コーヒーのおかわりもすすみ、時間が穏やかに流れます。
グニラさんのご自宅は愛着のある北欧のものたちに囲まれて、あれにもこれにも胸がときめいてしまう。その中にはお子様がまだ小さい頃に一緒に作った飾りものや、壁に掛かったたくさんの家族写真(ご主人はフォトグラファーなのです)も混じり、肩肘張らないナチュラルな心地よさが満ちています。
日々の暮らしの楽しさを感じられる素敵なおうちの空間でゆったりと過ごすFIKAの時間。
グニラさんに教わる、北欧のこと、暮らしのこと、ものやインテリアの色々なこと。
自分らしい暮らしのためのヒントや学びを、ゆるり綴っていこうと思います。
*FIKAは日本語では”フィーカ”と表されることが多いですが、スウェーデン語の発音は”フィーキャ”の響きに近いです。
ホットドッグはスウェーデンの国民食!
清々しい初夏の陽気の中、今日はグニラさんからテラスでのバーベキューにご招待いただいたのです。
せっかくのバーベキューだし、いつもより少し人数が多くても大丈夫よ!との嬉しいお声がけに、総勢6人でグニラさんのお宅へお邪魔させていただきました。
いつものFIKAとはまたちょっと違った趣きの予感に、ワクワクしながらこの日を迎えた私たちです。
テラスではバーベキューの準備が始まっていました。私たちも早速お手伝い。
今日のバーベキューの主役はホットドッグ!
スウェーデンではホットドッグは、例えるなら日本のおにぎりのような、国民食的な存在なのだそうです。
バンズから飛び出る程の長さの細めのソーセージが主流だそうで、この日用意してくださったソーセージもIKEAで購入できるスウェーデンスタイルの細長いソーセージです。
スウェーデンの都市部の街中には、ホットドッグを売る売店がいくつもあるそうで、まさに軽食の大定番!というイメージなのかもしれません。
グニラさんの子どもの頃は、バーベキューと言えばいつもホットドッグだったそうで、家族が集まると、誰が何個食べたか競い合ったりもしたとのこと。
これにはちょっと日本のお餅のようだな、と微笑ましくその様子を想像してしまいました。
スウェーデンスタイルでホットドッグを食べましょう!
UPPSALA(ウプサラ)と書かれた色違いでお揃いのスウェットシャツを着たグニラさんとご主人のよっちゃんのこの日の装いは、一緒にいる私たちをとてもHAPPYな気分にしてくれます。(UPPSALAはお二人が出会った出身大学のあるスウェーデンの都市の名前!)
さてメインのホットドッグの食べ方ですが、バンズ、ソーセージ、の上に、各自が好みの分量で刻みピクルスやフライドオニオンチップを載せ、ケチャップやマスタードをかけて食べるスタイルです。
子どもの頃のグニラさんは、ケチャップはかけず、マスタードのみでとてもシンプルに食べるのが好きだったそう。(マスタードは「マイルドマスタード」として売られているもので、子どもでも美味しく食べられる程に辛味のない種類です)
スウェーデンの売店で売っているホットドッグには、最近では少し贅沢なものだと、ソーセージだけでなくマッシュポテトも一緒に挟んで食べるものもあり人気なのだとか。
昔はそんな食べ方をしたことはなかったから、新しい食べ方よね、とグニラさん。
国民食だけに、長く愛され続ける過程で変化したり進化したりするのだなあ、と、まさにおにぎりを頭に思い浮かべながらそのお話を聞きました。
キャベツのやわらかな黄緑のグラデーションに、赤と黄のパプリカと、細かく刻んだパセリの濃い緑。
ご主人のよっちゃん特製のガーデンサラダが各自のプレートに華やかな彩りを添えてくれます。
ホットドッグのバンズはほんのり甘めで軽い口当たり。ソーセージもくどくなく、数個食べてももたれなそうです。
サラダの野菜自体の持つ優しい甘味とビネガーのほのかな酸味に後押しされて、ついもう一つ、ホットドッグへ手が伸びてしまいます。
庭の隅で大きく育った、元はクリスマスツリーだった(!)というヒマラヤ杉が、芝生の上に心地よい木陰を落としています。
お隣の幼稚園の入口に立つ2本の桜の大木から、今年は例年よりも遅い開花だった薄ピンク色の花びらがはらはらと落ちる様を見ながらホットドッグを頬張る幸せ。
コロニーガーデンって何でしょう?
テラスでお日様を浴びながら、お庭で食べるってそれだけで楽しいし美味しさも増す気がしますよね、なんて話していたら、田舎のように広い庭がないストックホルムなんかの都市部だと、コロニーガーデンでガーデニングを楽しむ人たちもいるわね、と教えてくれるグニラさん。
コロニーガーデン。初めて聞くワードです。
コロニーガーデンとは、スウェーデンの都市部にあるレンタル制の、日本で言う市民農園のようなものだそうです(コロニーロットや、コロニー、コロ、とも呼ばれるそうです)。
とは言え、日本に比べて一区画が広く、それぞれが垣根を植えたり柵を設置したりもできてプライベート感もあり、原則寝泊まりは禁止なんじゃないかなとのことですが、区画内に小屋を建てたりもでき、週末に親しい人たちと集まって、自分の育てた花々や木々、野菜たちに囲まれながらFIKAやバーベキューをしたりすることも多いのだとか。何だかとても素敵です!
ただしとても人気がある上に、空きが出ても借りる権利を得るためには抽選だけでなく協会の適正審査に通る必要があるようで、なかなかハードルは高そうです。
審査があるのは、きちんと自分の区画に責任を持って管理したり手入れができる人なのかどうかを見るためのようですね。
それから前回のクリスマスの記事の時にグニラさんから、
“スウェーデンの住宅地には、クリスマスの飾りつけは家族だけでなく皆で楽しみましょう!という精神が根づいているそうで、どの家も窓辺にキャンドルや電飾の明るい飾りつけをして、雨戸などは絶対に閉めないそうです。”
と教えていただいたことが記憶に新しいのですが、実はコロニーガーデンの中でも、その景観を皆で楽しめるようにという精神から、敷地内を通っている小道はガーデンの借り手以外の人たちでも自由にお散歩ができるようになっているそうなのです。
色々なガーデナーたちの様々に工夫が凝らされた小さなお庭を覗かせてもらいながらするお散歩は、何だかとても楽しそうだなあと羨ましくなりました。
そして、いい景色は皆でシェアするものよね!、というスウェーデン人の粋な心意気を感じます。
特別ではないピクニック
ホットドッグに舌鼓を打った後は、リビングへ移動して、コーヒーのFIKAタイムとなりました。
この日ご用意してくださったのは、全て手作りのシナモンロール、ブルーベリーマフィン、それからサクサク食感のココナッツクッキー!
お腹は満たされていたはずなのに、、やっぱり甘いものは別腹ですね!
さっきまでのお外での時間の余韻にひたりながら、そう言えばグニラさん、ピクニックって行きますか?と聞いてみたところ、ご主人のよっちゃんがとても興味深いエピソードを教えてくれました。
スウェーデンの人って「さあピクニックへ行こう!」と意気込んで行く人はもしかしたらあまりいないんじゃないのかなあ、とおっしゃるのです。
それって一体どういうことなのでしょう?外でお日様を浴びながら過ごせるシーズンの短いスウェーデンだからこそ、むしろ積極的にピクニックに出かけるのではと予想していました。
お二人がまだスウェーデンに暮らしていた頃、車でそう遠くないグニラさんのご実家へ向かう際、キッチンでコーヒーをポットに準備するグニラさんをよっちゃんは不思議に思っていたそうなのです。
これから実家へ行くのに?着いたらきっとすぐにFIKAになるのに?と。
ところがグニラさんからすると、道中にある、雰囲気のいい湖のほとりでコーヒーとちょっと甘いものがあったら素敵でしょ?という発想だったそうで、「どこかへ向かう道すがらにする軽いFIKAタイム」のことを「ピクニック」として捉えているスウェーデン人は多いかもしれないね、とのこと。
なるほど!ピクニックはわざわざするものじゃなく、むしろもっとずっと日常の暮らしに寄り添っているものなのですね、と感慨深い思いでよっちゃんのお話に何度も頷いてしまいました。
長い夏休みには、目的地へ急いで向かうというよりも、車でゆっくりキャンプスタイルで景色や空気を愛でながら、旅の道程そのものを楽しもうとする人も多いらしく、それも広い意味ではピクニックと言えるのかもしれないわね、とグニラさん。
特別なイベントを設けるよりも、普段の暮らしの中にちょっとスペシャルなことを取り入れて楽しむ、そのおおらかで自然体な考え方には積極的に影響を受けたいと思ってしまいます。
いつものFIKAがちょっとスペシャルな時間になる
親しい大切な人と過ごす楽しい時間。
グニラさんとのFIKAの時間を過ごすたび、FIKAが当たり前に暮らしの中にあるスウェーデンの人々は、そういうコミュニケーションの時間をとても大事にしているのだろうと感じます。
お日様が出ていれば、今日は外でFIKAしよう!とごく自然な流れでそうなるのだろうなあとも想像できます。
太陽を浴びながらするFIKAは、それだけでちょっといつもよりスペシャルなFIKAになりますね。
グニラさんのお宅で初めていただく甘くないもの。
今回のホットドッグは、お外で過ごす時間も含めて、本当に何だかとってもスペシャルなものになりました。ごちそうさまでした!
よっちゃん特製ガーデンサラダの作り方
グニラさんのご主人よっちゃん特製の、ホットドッグバーベキューにバッチリ合うガーデンサラダのご紹介。
材料(この日の人数8人分)
キャベツ
赤パプリカ
黄パプリカ
パセリ
塩・胡椒・酢・サラダオイル
上記全てを好きなだけ好きな分量で!
作り方
キャベツと赤パプリカ黄パプリカを食べやすい大きさにざく切りする。
パセリはみじん切りにする。
塩・胡椒・酢・サラダオイルを適量入れて混ぜ合わせる!それだけ!シンプルにおおらかに!
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A°CTSとBIBと中目黒
26年前の決心
今から四半世紀と少し前、1997年の中目黒は、まだ今のように人の集まる人気エリアではありませんでした。
目黒川沿いにはショップもほとんどなく、両岸に植えられた桜並木もまだ背丈の低い若木でした。
それでも目の前を川が流れる落ち着いた立地に惹かれたA°CTS(アクツ)代表の高野博次さんは、この地に店を構えることを決めました。
「なぜだか自分がこの先もこの場所で笑って立っている将来を思い描くことができたんです。」と教えてくれる高野さんには、「川があるから、界隈の佇まいはこの先も大きく変わることはないだろう」という先見の明もありました。
そしてその読みのとおり、その後駅前の開発が進み、川沿いにはショップが増え、またそれらが入れ替わり、桜の木々が大きく成長していく中で、A°CTSが立つ場所周辺の佇まいは当時とそう変わらないまま、今日に至っているのです。
A°CTSの立つ場所 – 目黒川沿いの日常
目黒川は世田谷区から目黒区、品川区を流れ東京湾に注ぐ、全長8kmほどの川です。
目黒川に架かる50本以上ある橋のうち、中目黒駅から山手通りまでの1kmの間には10本の橋があります。
このエリアの川沿いの道は川を挟んでそれぞれ一方通行で、道幅もそんなに広くありません。
そこに約90mにつき一本という密な頻度で橋が架かるため、通る車のスピードも歩く人のペースも自然とゆっくりになるように感じます。
頭上には大きなソメイヨシノの枝がアーチを作り、その心地よい木陰には東京の都心部とは思えないような空気が漂います。
通りを一つ入っただけなのに、すぐ近くの大通りとはあきらかに違う空気が流れるここは、都会の日常の中のオアシスのような場所とも言えるのかもしれません。
そんな目黒川沿いの宿山橋と朝日橋の間に、A°CTSのショップは立っています。
両開きに大きく開かれた特徴的なA°CTSの赤い入口ドアは、川沿いの道の中でも目を引きます。
そしてそのドアからは、散歩がてらにふらっと立ち寄りやすいフレンドリーな雰囲気が流れ出ています。
オールドアメリカンな空気感の店内には、ユニセックスで使えるようなカジュアルでユニークなデザインの衣料品や雑貨が並びます。
店内の一角にはガラスで仕切られた刺繍ブースがあり、運が良ければこの中で作業する高野さんの姿に会えることもあるようです。
気分が上がるワークエプロン「BIB」
高野さんがデザインするこだわりのワークエプロン「BIB(ビブ)」は、今では海外にもファンができるほど、沢山の人々に愛される、A°CTSの主力商品に育っています。
BIBが生まれて今年(2023年)で10年目。
身に付けると気分が上がるワークエプロン「BIB」とは、どんなものなのでしょう。
「BIB」とは元々の英語では、ベビーのスタイや、いわゆるエプロンのような胸当てなどのことを意味しますが、日本で多く知られているのは、スポーツやイベント事で身に付けるベスト状のゼッケンのようなものを指す言葉だと思います。
高野さんは、このBIBという言葉に、”BE IN THE BAG”(”全てうまくいく”の意)という英語のスラングの略としての新しい意味を与え、丈夫かつ機能性もファッション性も兼ね備えたワークエプロンとして商品化しました。
これまでに80型ものBIBを製作し、そのうちのいくつかは改良を重ねながらoriginals(オリジナルズ)と呼ばれる定番の型にもなっています。
そんなoriginalsの中でも人気の型、ロングセラーのChicago1(シカゴワン)は、外で座ってもズボンやスカートのお尻が汚れないようにと、後ろ見頃の方が少し長めに作られています。
お尻まですっぽり隠れるデザインで女性人気も高い型だそうです。
店内にディスプレイされているフィギュアたちも、なんとミニチュアのBIBを身に付けています。
「この中央のChicago1を着ているのがリチャードといって、彼はイギリスからアメリカへ移民としてやって来た仕立て職人なんです。趣味のハイキングに行く際に、両手の空く”着るバッグ”としてBIBを考案したんです。Chicago1というネーミングは、ルート66沿いにあるシカゴの町でイメージを湧かせて作った型なんですよ。」
と、真剣な顔で教えてくれた直後に、
「という設定の”BIB誕生秘話”ということにしていますが、実は作っているのは全部僕です。」
と続ける高野さん。
自分を前面に出すのはどうも恥ずかしくて、と照れ笑いする高野さんですが、そこには隠しきれない遊び心が溢れちゃっているように感じます。
プリン屋マハカラさんの勝負服
A°CTSと小道を挟んですぐお隣の建物には、高野さんと同じ関西出身でとても気心の知れた間柄の金丸さんが経営するプリン屋さんと居酒屋さんが入っています。
ここのお店のユニフォームもまたChicago1!
『自分たちのやる気がアピールできる、勝負服になるユニフォーム』として、金丸さんはスタッフのエプロンにBIBを採用することを決めてくれたそうです。
「お店の重要な要素として貢献させてもらえていること、そしてすぐ身近で日々愛用している姿を見せてもらえていることは、とてもありがたいですし嬉しいことですね。」と高野さん。
BIBには有料のリペアサービスもあるので、気に入ったものを長く使い続けられるのも魅力的です。
使いこむことで高まるBIBの魅力
A°CTSの店頭には、金丸さんのお店のように実際にユニフォームとして使いこまれたデニム地のChicago1が2着、ディスプレイされています。
濃い色のデニム地は施工屋さん、薄い色のデニム地はホットドッグ屋さんによって、それぞれ使いこまれたものだそうです。
共にリペアを希望され高野さんの元へ戻って来たBIBですが、年月をかけて使いこんだからこそ出る風合いにグッときてしまった高野さんは、ぜひ店頭に置かせてほしいと頼みこみ、ユーザーさんの元へは新品を贈った、というエピソードが。
それほどに、愛用してきたからこそ現れる表情には新品とはまた違う、経年変化ならではの代え難い魅力が出てしまうものなのですね。
リペアのサンプルとしても手に取って見てもらえるように、一部には実際に補修が施された状態で店頭に飾られている年季の入ったChicago1は、どこかとても誇らしげです。
サステイナブルという言葉が世の中に浸透して久しいですが、そもそもそんな言葉を声高に叫ばなくったって、ずっと長く使い続けられるしっかりした良いもの、使い続けたいという愛着を感じられるものを手にしていれば、すでにそれがサステイナブルな状態なのじゃないかと思うのです。
また、使いこむことで新品とは違う魅力が出てくるもの、穴が空いたり壊れたりしても、ダーニング(ヨーロッパの伝統的な布ものの繕い方法)や金継ぎ(日本の伝統的な器などの修復方法)のようにリペアを施して、新たな愛着を付与し更に使い続けるもの、そういうモノとの付き合い方や暮らし方って素敵だなあと感じます。
ヴィンテージの刺繍ミシンに魅了されて
A°CTSのショップ内にある刺繍ブースには、古いハンドルミシンが置かれています。
ハンドルミシンとは、半自動半手動でチェーンステッチの刺繍を施せるミシンです。
とあるイベントで初めてハンドルミシンの実演を目にした高野さんは衝撃が走ったそう。
そしてどうしても自分でもやってみたくなってしまい、色々探してようやく手に入れたという美しいヴィンテージのハンドルミシン。
このタイプのハンドルミシンは現在は生産されておらず、高野さんは100年前に作られたミシンを使い、ミシン台の下部に付いた手動のハンドルをぐるぐると回しながら文字や数字やイラストの刺繍を施していきます。
ミシン自体は電動で動きますが、糸の運びをコントロールするのは手の動きなので、一つ一つが全く同じ仕上がりにはならず、それが、味わいと個性を生み出しています。
高野さんのハンドルミシンによるチェーンステッチは、刺繍だからこその繊細さを持ちつつも、ちょっとワイルドで独特な可愛らしさもある、愛すべき仕上がりになるのです。
BIBにワンポイントの刺繍を入れれば、より愛着の湧く、ONE AND ONLYの一着になること間違いなしです。
「ハンドルミシンを操作するときの音や振動は、昔乗っていたバイクを走らせているときの体感に似ているんですよ。」と楽しそうに目を細める高野さん。
それだけでなく、「昔のものづくりの技術も大切に残したい」という志も持っている高野さんの口からは「温故知新」という言葉も出てきます。
次々に早い展開で移り変わっていくのではない、モノやコトとの向き合い方。そういうスタンスから得られる発見や経験には、人生を豊かにしてくれるヒントが沢山あるような気がします。
東日本大震災で感じたA°CTSの存在意義
「2011年に起きた東日本大震災は、僕と店の意識を変える経験になりました。」と高野さんは言います。
震災が起きてからしばらくは、目黒川沿いに並ぶ店からは灯りが消え、町並みは真っ暗になってしまっていたのだそうです。
何かできることをと考えた高野さんは、ならば自分たちが町の灯りになろうと、店を開けることに決めました。
「ある夜、帰り道を行く人から、店の灯りが見えるとホッとする、という声を聞くことができたんです。その言葉が、自分がこの場所に存在することの意味を再確認するきっかけになりました。」と高野さん。
「あの震災のときが町との関わり方のターニングポイントでもあったし、自分の中での価値観が変わったときでもありました。」と教えてくれました。
「僕はこの場所に生かされているんです。」と真っ直ぐ前を見つめる高野さんの目には、開かれた店のドアの先に広がる桜並木が映ります。
この地で生まれた人との結び付きや、この場所に店を構えていることの意義を大切にしながら、今日も高野さんは笑顔でここに立っています。
中目黒生まれのBIBから
しっかり自分の目で見ることのできる手の届く範囲の暮らしを大切に丁寧に営むこと。
優れた魅力的な商品の背景には、そういう作り手の信念のようなものが滲み出ているのだな、と今回高野さんのお話を聞く中で改めて感じました。
BIBが「身に付けると気分が上がる」のには、そのように裏打ちされた理由があったのですね。
やる気を高めてくれる中目黒生まれのBIBを着て、背すじ伸ばしてテンション上げて、さあ今日も一日を始めていきますか!
A°CTS @acts97
東京都目黒区青葉台1-21-11
水曜定休
OPEN 12時〜20時
かんたんミモザのリースづくり。そろそろミモザが咲き終わる4月です。
立春を過ぎた頃から春の訪れを告げるように咲き始める黄色いポンポンがなんとも愛らしいミモザ。日差しが暖かくなるとともに無彩色の冬から色を取り戻すように黄色の面積を広げ、ふわふわのもりもりに。
全身で「春がやってきたよー!」とお知らせしてくれているようで私はこの花が大好きです。アトリエには立派なミモザが咲いているので、事務所のあちらこちらで眺めてはうっとり仕事の手がとまることもしばしば、、、。もっと長らく見ていたいけど、とうとう今年も見納めのようです。
来年も綺麗に花を咲かせてもらうため剪定が必須なのですが、せっかく残ってる花を余すことなく最後まで楽しむためにスタッフみんなでミモザのリースのワークショップを行ってみることに!
さて、張り切って準備といきたいところですが、みんなリース作り初心者なのでまずはランチをしながら動画で勉強会。パスパス切っては重ねていく出際の良いフローリストさんを見て「なんかわたしたちにもできる気がする!」と自信をもっていざチャレンジ!
手始めに必要なものを準備
・ミモザ(お好きなだけ)
・リースの土台(今回は直径20cmと25cmを使用)
・花ばさみ
・ワイヤー
・麻ひも(リースを飾るため)
①手のひらサイズ15センチ程で枝をカット。
このとき、花とグリーンでだいたい分けておくとリースの全体のバランスが組みやすいです。
②長いワイヤーは段ボールの切れ端などにぐるぐると巻きつけておきましょう。
(point) リースの中を通すので小ぶりの方が便利です。
③いざ!切り分けたミモザ2〜3束をバランスを見て葉と組み合わせながら②のワイヤーでぐるぐるとリースの土台に巻き付けていきます。これを時計回りに葉の向きを揃えながら繰り返し行います。
(point) ミモザは乾燥するとギュッと縮んでボリュームダウンするのでたっぷりと使って、完成の想像図よりモサモサにしていきます。
④一周したら巻き始めに合わせて巻き終わりもぐるぐる。
全体のバランスを見てスカスカな部分に花や葉を刺していきます。
⑤麻紐を通して飾る用のわっかを作ります。
(point) たまたま手元に素敵な布があったので、ビリビリっと割いて結んでみるとたちまち可愛いリボンに。お好きなアイテムで装飾するとより愛着がわくこと間違いなしです。
⑥全体の形を丸くなるように手で整えたら完成!
花も終わりかけで少々グリーンが多くなりましたが「初夏を感じるこの時期には爽やかでいいよね」なんてワイワイできるのもワークショップの醍醐味ですよね。
次回はユーカリなどと組み合わせてみようかななんて来年の春にまた一つ楽しみが増えました。
「さてどこに飾ろうかな。」
春は想像よりとても短いですから。ぜひあなただけのリースを作って存分に春を満喫してみてくださいね。
気軽に草花を飾ってみる「小さなラトビアの手編みかごにミモザを活ける」
3月に入り関東では平年より温かい日が続くなど、いよいよ春の訪れが感じられます。
旧暦では3月は弥生と呼びますが、由来は草木がいよいよ生い茂る月(木草弥生い茂る月)が縮まったと言われています。そして3月は他にも花月、花見月、桜月、桃月などたくさんの呼び名があります。暖かくなり、桜や桃といった花々を愛でるこの季節を待ち望んでいたのは今も昔も変わらないようですね。
日本の春の花といえば、桜、桃、菜の花が真っ先に思いつきますが、イタリアでは「春の訪れを告げる花」といえばミモザ。3月8日の国際女性デー(International Women’s Day)は「ミモザの日」とも呼ばれ、男性が日頃の感謝を込めて女性たちへミモザの花を贈る習慣があるんですね。
また、フランスのコート・ダジュールでも毎年2月末に「ミモザ祭り」があり、街中がミモザの黄色と優しい香りに包まれるそうです。
ミモザのひとつひとつが黄色いぽんぽんのようなかわいらしい花は、まるで空から明るく照らしてくれる太陽みたいで元気になりますね。
ラトビアのかごの中にジャムの空き瓶を入れてミモザを生ければ、簡単に趣きのあるフラワーアレンジメントのできあがり。
かごいっぱいに春を摘んできた気分になりますね♪
記事で紹介した商品『PinumuPasauleの手編みカゴ』は下記の店舗で取り扱っています。
気軽に草花を飾ってみる「おうちで育てる春球根の植え付け。marimekkoの食器を植木鉢にアレンジ」
Spring is the time of plans and projects.
春は企画と計画の時期である。
ロシアの小説家レフ・トルストイの言葉です。そう、何かを始めたくなるのがこの季節。暖かくなってきたこの時期にあった言葉ですね。
私も殺風景な部屋をすこし明るくしたいなあ、と思いましたのでお花屋さんでムスカリの芽出し球根を買ってきました。
ムスカリの花言葉はいくつかありますが、よく言われるのが
「明るい未来」
これまた春にピッタリ!前向きな言葉に元気をもらえますね。
水耕栽培でも十分に育てられますが、今回は雪が解けて新しく植物が芽吹いたイメージで水苔などで使用して植え付けてみます。
材料
・お好みの芽出し球根(今回はムスカリとヒヤシンス)
・お気に入りのボウル
・水苔(ひたひたの水に浸して十分に水分を含ませます)
・土(培養土)
・軽石
まずは球根の根を優しく洗ってあげましょう。
お気に入りのボウルの中に軽石を敷きます。
今回使用したのは、マリメッコのシイルトラプータルハというシリーズの500mlボウル。シイルトラプータルハとは「市民菜園」を意味しますが、目まぐるしい都会から花や野菜の実る市民菜園への旅を描いた2009年発表の作品です。モノトーンの線中心のデザインが、植物の緑を引き立てます。
ボウルは水が抜けないので土の下に軽石を敷くことで排水性、通気性が高まり根腐れを防止します。今回は市販の木炭入りのゼオライトです。
その上に土を入れて、根が馴染むように球根を置きます。(球根を土に埋め込みすぎると根腐れを起こしてしまうので購入した時と同じ高さにしましょう)
最後に球根の周りの土を隠すように水苔を乗せ慣らして完成♪
ボウルが小さなお庭のようで、部屋に置けば一気に春めいたようになりました。
すでに花がついていれば2~3週間楽しめますよ。
普段、植物にふれることがなかった方もプチガーデニング、始めてみませんか?
グラスやガラスの器にも似合います
手軽に楽しんだ後には枯れて球根だけになりますが、そのままお庭やプランターに植え替えておけば、来春も芽が出て楽しめます。
ムスカリは毎年球根ごと植え直して楽しめます
記事で紹介した商品『marimekko シイルトラプータルハ ボウル』は下記の店舗で取り扱っています。
3月3日は桃の節句。 桃にちなんで「桃太郎」はいかがでしょうか?
日本ではもっともメジャーな昔話ですが、ざっくり内容をおさらいしてみたいと思います。
桃から生まれた「桃太郎」が、おじいさんとおばあさんに育てられ成長し、やがて鬼退治へと出かけていく物語です。一般的な話(鬼退治に成功して鬼の財宝を持って帰還する)は明治時代から語り継がれているそうです。
♪桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけたきび団子、ひとつわたしにくださいな
♪やりましょう、やりましょう、これから鬼のせいばいに、ついて行くならやりましょう
なつかしいですね。子供の頃、お遊戯会などで劇を演じた人も多いのではないでしょうか?口ずさんでみれば、桃太郎が犬やキジ、猿をひき連れて春風が吹く中、鬼ヶ島へ続く道を颯爽と歩く姿が思い浮かびます。
今回はMiller Goodman(ミラーグッドマン)の積み木をつかって登場人物、動物などをつくり、ひとコマずつ少しずつ動かして撮影するいわゆるストップモーションで桃太郎の物語をつくってみました。
ブロックだけでどれだけ表現できるのか、いささか未知の挑戦で不安でしたが、つくりはじめてみると…ほうほう!いいねえ!これは面白い!ここも積み木でつくってみよう!と、気がついたら夢中で積み木を並べている大人たちがいました。
使用したMiller Goodmanの木製ブロックは、イギリスの南海岸にあるブライトンで活動するZoe Miller(デザイナー ゾーイ・ミラー)とDavid Goodman(デイヴィッド・グッドマン)のデザインチームによってつくられたブロック玩具です。
今回は、Shape Maker(シェイプメーカー)とPlay Shapes(プレイシェイプ)の2種類のブロックセットを用いて撮影しています。
ShapeMakerは、4cm角の木製キューブが25個からなります。一つの立方体の面(6面)の柄が一面ずつ異なっていて、その組み合わせを変えることで人の顔や動物、風景などをつくって遊びます。縦横に積み上げて積み木のインテリアとしても楽しめますよ。動画の中にふたつのShape Maker(シェイプメーカー)を使ったキャラクターがいますので探してみてくださいね。
かわってPlay Shapes(プレイシェイプ)は、74個の様々なかたちのブロックを組み合わせて楽しむ玩具です。立たせて立体的空間デザインをつくってもよし、ドミノのパーツとして並べて倒してみたり、遊び方は無限大です!付属の布袋がついているので遊び終わったあと、箱の中に入れなおすことなく、さっと片付けられるのが嬉しいですね。
たまには童心に帰って自分だけの作品づくりに没頭してみるのも、いとをかし。
今度は浦島太郎に挑戦してみようかしら♪
記事で紹介した商品『Miller Goodman』は下記の店舗で取り扱っています。
ひな人形、飾ってますか??親の私も気分があがるひな祭り
立春を過ぎた大安に飾るとよいとされるので、私の家では2月5日の大安(ばっちり!)から見守っていただいてます♪
オルゴール付きでネジを回すとひな祭りの歌が流れるのですが、娘が気に入って何度も聞いて踊ってはネジをまわしていますので、お雛さまたちも楽しそうに見えるんです。
ごちそうが食べられる!
子どもの頃の名残りで親の私も気分があがるのがひな祭り🎎
エビやレンコン、いくら、錦糸卵が散りばめられたちらし寿司、はまぐりのお吸物が食卓に でると気分は今日の主役です!
さらに波佐見焼「OKUIZOME」のお膳食器に盛り付ければ特別感が増し、ひな祭りムードが 引き立ちます。波佐見焼の優しい風合いが料理の彩りを邪魔しないので集中して食事がで きますね。
たくさん食べて大きくな〜れ!
記事で紹介した商品「OKUIZOME」は下記の店舗で取り扱っています。